プロも選ぶ60cm水槽におすすめのヒーターをサイズ別に紹介

60cm水槽おすすめヒーター

60cm水槽のヒーターは水量に合う製品を選ばないと電気代がかかりすぎるリスクがあります。

  • 奥行き20cm:80W以上
  • 奥行き30cm:150W以上
  • 奥行き45cm:300W以上

上記のサイズに合わせてヒーターのワット数からヒーターを選ぶことをおすすめします。この記事では水槽ヒーターを60cm水槽のサイズ別におすすめの製品を紹介しています。

ここで紹介する製品はヒーター故障が少なく評判の高いものになるので参考にご覧ください。

記事の要点

失敗しない60cm水槽のヒーターの選び方

水槽の水量でW(ワット)数を決める

60cmの水槽に対するヒーターの選定は、その水量を基に行います。適切なワット数を選定しないと、ヒーターが絶えず作動し、電気料金が予想以上に増加します。

ヒーターには自動で温度を管理する機能が備わっており、自動で起動・停止します。しかし、正しくないワット数のヒーターを使用すると、故障のリスクが高まります。適正なワット数を無視し、節約を重視すると、高い電気代の発生や、最悪の場合、魚が死んでしまう恐れがあります。

ヒーターは複数の組み合わせでもOK

ヒーターのW数は、複数のヒーターを組み合わせても問題ありません。つまり、水槽を大きくしたけれど、新たなヒーターを全て買い換える必要がないということです。

不足しているW数だけを補う新しいヒーターを追加購入することで、コストを節約できます。

例として、160Wのヒーターが要求される場合、もし既に80Wのヒーターを所持しているなら、同じ80Wのヒーターを追加で購入し、2つを併用することで目的のパフォーマンスを実現できます。

ただし、2台のヒーターを使用する場合、故障の可能性は倍増しますので、注意が必要です。そのため、2つのヒーターを併用することはあまり推奨されません。

単体使用不可の接続専用ヒーターの注意点

接続専用やサーモスタット接続必須のヒーターは、単独での使用は適していません。このようなヒーターは他のタイプに比べて低価格で販売されることが多いため、誤って購入するリスクが高まります。

確かに、コンセントに繋げば発熱しますが、サーモスタット(温度調節機能)が搭載されていないため、止まることなく水温が上昇し続けます。これは生体への大きな危険だけでなく、火災のリスクも増加させる事態となります。

私自身も一度試みましたが、わずか1時間で水温が60度にまで上昇し、その危険性を実感しました。

コスト削減ならオートヒーターを選ぶ

経済的に水槽の温度管理を行いたい場合、オートヒーターが良い選択となります。オートヒーターにはサーモスタットが内蔵されているため、別途購入する必要がなく、これにより初期投資を抑えることができます。

60cm水槽(奥行20cm)におすすめのヒーター

80W以上のヒーターを選ぼう

奥行き20cmの60cm水槽には、おおよそ26リットルの水が入ります。この水量を適切に温めるためには、80W以上の性能を持つヒーターが必要です。

80W未満のヒーターを利用すると、ヒーターは休むことなく動き続けることになり、結果として電気料金の増加につながってしまいます。

コトブキ工芸 ツーウェイオートSP 80W

このヒーターは、手動での水温調整はできませんが、26度に自動的に設定される特長があります。26度は、多くの淡水魚や水草にとって理想的な温度です。

価格帯としては、ヒーターの中で非常に手頃な部類に位置します。予算を2500円程度に抑えたい方に、このオートタイプのヒーターは最適です。

テトラ ミニヒーター コントロール 100W

適切な温度設定が求められる金魚飼育において、15度まで温度を下げられるヒーターが好まれます。テトラミニヒーターコントロールはその要望に応えることができ、最低15度までの設定が可能です。

一般的なヒーターは最低設定温度が22度以上となっていることが多いため、このヒーターは金魚やメダカなどの適温が18度前後の生体にとって非常に適しています。価格もユーザーにとって手頃で、約2800円での購入が可能です。

60cm水槽(奥行30cm)におすすめのヒーター

150W以上のヒーターを選ぼう

奥行き30cmの60cm水槽の容量は約57リットルとなります。この水量、約60Lを適切に温めるためには、150W以上のヒーターが推奨されます。

150W未満のヒーターを選ぶと、ヒーターは絶えず稼働することになり、電気料金が増加します。すでに80Wのヒーターをお持ちの方は、さらに80Wのヒーターを追加して水槽の温度を適切に管理することが可能です。

コトブキ ツーウェイオートSP 160w

このヒーターは手動の水温調整はできませんが、26度に自動で設定される機能があります。この26度は、大半の淡水魚や水草にとって最も適した温度です。

オートタイプのヒーターは、ヒーターのカテゴリーの中で非常に手頃な価格帯に位置しています。予算を3000円程度に設定してヒーターを選びたい方に、このタイプは最適な選択となります。

エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R150AF II

エヴァリスは、ヒーター関連のトラブルや苦情が少ないことで知られる信頼性の高いメーカーです。同社のヒーターはサーモスタットと連動しており、22度から31度の範囲でユーザーの好みの温度に調節することが可能です。

また、設置の際の柔軟性も特徴で、水槽内での縦や横の位置どちらでも設置が行えるため、使用環境や好みに合わせて配置することができます。

寿工芸セーフティヒートセットSP160W

このヒーターセットは、ヒーターとサーモスタットが独立しているタイプとなっています。ダイヤル操作により、19度から31度までの範囲で水温を調節することができるため、20度前後が好ましい淡水魚の飼育にも適しています。

このセットは、ヒーターとサーモスタットが組み合わさったものでありながら、コストを抑えて手に入れることができるため、コストパフォーマンスに優れています。

さらに、ヒーターの長さがコンパクトで、縦や横のいずれの方向でも設置が可能なので、水槽のレイアウトに合わせやすく、使い勝手の良さも特徴となっています。

テトラ ミニヒーター コントロール 150W

金魚やメダカの飼育者に評価が高いのは、ダイヤル操作が可能なサーモスタット一体型のヒーター「テトラミニヒーターコントロール」です。金魚やメダカは18度前後の水温を好むため、適切な温度管理が重要です。しかし、一般的なヒーターは22度以上からの設定が主流となっています。

その中で、「テトラミニヒーターコントロール」は15度からの温度設定が可能となっており、金魚やメダカの飼育に最適です。さらに、その価格も3000円前後と、アクアリウム愛好者にとっても手頃な価格帯となっており、多くのユーザーからの支持を得ています。

60cm水槽(奥行45cm)に合うヒーター

300W以上のヒーターを選ぼう

奥行45cmの60cm水槽の水量は約110リットルです。約110Lある水量を温めるには300Wの出力ができるヒーターが必要になります。

300Wに近い出力のヒーターは220Wですが、水量に対して出力が足りないため地域によっては常にヒーターが稼働してしまう恐れがあります。

ニッソー プロテクトプラス R-300W

60cm水槽の奥行きが45cmの場合、水量はおおよそ110リットルとなります。この水量を効率よく温めるためには、ヒーターの出力が300W必要となります。

しかしながら、300Wに最も近い出力を持つヒーターの多くは220Wで、この出力では110リットルの水量に対して十分ではない可能性があります。

したがって、特定の地域の冷え込みなどの条件下では、ヒーターがほぼ連続して動作することになるかもしれません。適切なヒーター選びは、魚の健康や電気代の節約のためにも大切です。

ニュー プロテクト ICオートヒーター R-300W

ニュー プロテクト ICオートヒーター R-300Wは、サーモスタットが組み込まれているモデルで、一度セットされたヒーター部分の交換は行えません。

しかし、その温度設定の幅は15度から35度までと非常に広く、特に金魚を飼育する水槽にも適しています。この温度の範囲は、多様な魚種の飼育に対応することができるため、多目的に使用することが可能です。

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執筆・監修者

メダカ、金魚、熱帯魚、水草、アクア用品、飼育に関するノウハウを調査検証して情報発信をするアクアリウム専門メディアです。

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