膝を強打して歩くと痛む場合、その痛みは様々な原因から発生している可能性があります。この症状は打撲、骨折、靭帯損傷など、膝の重要な部位にダメージを与えることで生じることが多いです。正しいアイシングや安静、適切なサポートを使用することが初期対応として推奨されます。また、痛みが続く場合は専門医による診断が必要です。本記事では痛みを軽減する方法や痛みから考えられる怪我について解説しているので参考にご覧ください。
膝を強打して歩くと痛い時に考えられる外傷
打撲
打撲による急性の鋭い痛みは、膝を直接的に強く打った結果生じます。この衝撃で軟組織が損傷し、患部が腫れて熱を持つことがあります。安静にして冷却することで症状が改善することが多いですが、改善しない場合は更なる検査が必要です。
膝周辺の骨折
膝周辺の骨折は、落下や交通事故などの直接的な大きな衝撃によって起こります。骨折の疑いがある場合、膝は非常に痛みを伴い、動かすことが困難になります。速やかに医療機関でのレントゲン撮影が必要です。
半月板損傷
半月板損傷は、膝の急なねじれ動作により生じることが多いです。歩行時や階段の昇降時に「カクン」とした痛みや違和感を感じることが特徴です。MRIなどの画像診断で確認され、治療法は損傷の程度によって異なります。
靭帯損傷
靭帯損傷は、膝の不安定感、動かす際の痛みや腫れが特徴です。特に前十字靭帯（ACL）の損傷はスポーツ中に多く見られます。診断は物理検査やMRIで行われ、重度の場合は手術が必要になることがあります。
軟骨損傷
軟骨損傷も膝の急性の鋭い痛みを引き起こす原因の一つであり、膝の使い過ぎや外傷が原因で起こります。膝の動きが制限されるほか、長期にわたる痛みやこわばりが特徴です。診断と治療は専門医による詳細な検査が必要です。
膝の痛みへの対処方法
膝の痛みが数日間改善されない場合、または痛みが激しい場合は、整形外科など医療機関で受診をしましょう。放っておくと痛みが慢性のものになったり、歩行に変な癖がついて一生治らないケースもあります。
患部をアイシングして炎症を抑える
膝の痛みや腫れに対する一般的な初期対応としてアイシングが推奨されます。氷やアイスノンを布に包んで直接肌に当てないようにし、患部に15分〜20分程あてますします。その後10分ほど休み、もう一度同じようにアイシングを行います。これを2~3セットほど繰り返します。
怪我をして熱を持っている時や痛みがひどい時は怪我をしてから24時間〜48時間は数時間おきに2~3セットのアイシングを行うことで症状を改善できる可能性が高くなります。
動かず安静にする
怪我をした膝は、余計な負担を避けて完全に回復するまで安静に保つことが大切です。無理に動かすと症状を悪化させる恐れがあります。激しい活動は避け、膝にかかる圧力を最小限に抑えることが重要です。
サポーターをつける
膝の安定性を高めるためにサポーターを使用することも有効です。サポーターは膝に適切なサポートを提供し、動きを制限して二次的な損傷を防ぎます。
動きにくく感じますが、痛みがある時にサポーターをすることで、痛みから逃げる時に生じる不必要な動き（体の動きとして良くない癖）を抑制することができるため、治りが早くなったり、治った後に変な癖がついてしまうことを防ぐことができます。
サポーターの選び方
サポーターを選ぶ際は、サポートの強さ、サイズ、材質に注意を払う必要があります。サポーターは適切な圧迫感と快適さを見極めなくてはいけません。本来なら自己流でチョイスするのではなく、整形外科などで診断をしてもらい、症状に合わせてどのレベルの硬さ、矯正力があるものを選ぶべきか医師に聞いておくことが大切です。
