20cm水槽を照らせるLEDライトは数多くありますが、水草がきちんと育つライトはそんなに多くありません。
育たないライトや光量の低いライトを買ってしまうとせっかく買った水草を枯らしてしまったり、汚い色にしてしまうだけでなく、水槽が薄暗く綺麗に見せることができなくなります。
水草水槽や熱帯魚の飼育を楽しむには明るく照らせる水槽ライトを知っておくべきです。
20cm水槽LEDライトの選び方
①光量を重視する
水槽のLEDライトを選ぶときの最も重要なのは光量です。
光量の評価方法についてですが、製品に記載されたルーメン値を参照することが一つの方法です。20cm水槽では光量が極端に低いと水草は育ちません。
製品のパッケージや説明書には通常、ルーメン(lm)が記載されています。ルーメンが大きいほど、そのLED照明は広範囲に光を供給することが可能です。
水槽規格 | まぁまぁ育つ | 十分育つ |
---|---|---|
20cm | 190〜300lm | 380~600lm |
30cm | 300~500lm | 588~1,176lm |
主な基準参考商品:リーフグロー、suisaku300~、KOTOBUKIツイン、GEXパワーⅢ、アクロtriangle
最近では、ルーメン値を明記していないいわゆる「中華製」のLEDライトも多く市場に出ています。当ランキングにも登場しますが、中華製について不安を感じる人は、日本のメーカーが提供するLEDライトの購入をおすすめします。
知っておきたい光のこと
ルーメンの値が高いものほど低床まで照らすことができます。
ルーメン値が低すぎると水草が綺麗に育たないことが多いですが、光が強すぎると色が逆に褪せることもあるのでルーメン値が高ければ良いわけではありません。また、ルーメン値が高すぎるとコケが生えやすくなるといったリスクがあります。
ケルビン値が高くなるほど光が白みを増します。
ケルビン値が低いと黄色っぽく見えて、暗い印象を受けます。自然光の目安は8000ケルビンで、水草が育ちやすいのは7000〜8000ケルビンです。
②価格で決める
水槽サイズ | LEDライトの価格目安 |
---|---|
20cm水槽 | 1500円〜3500円 |
30cm水槽 | 4,000円 |
45cm水槽 | 5,000円 |
日本メーカーの販売する20cm水槽のLEDライトの相場は2000円前後になります。しかし、性能が実はしょぼいというライトもあるので日本のメーカーだから安心とは限りません。
自分の財布から出せる予算を決めた後に性能(ルーメンやケルビン)からLEDライトを選ぶのがおすすめです。
③ライトの種類で決める
水槽ライトには水草や熱帯魚が綺麗に見えるRGBライトと白チップだけで形成されたライトが存在します。育ちが良く状態も綺麗に見えるのはRGBライトですが、値段が高い傾向にあります。
もちろん白チップで形成されたライトでも水草はしっかり育ちますし、綺麗に見えます。”こだわり”と”値段”によって左右されるので予算と合わせて決める必要があります。
上級者もみんな選ぶ20cm水槽ライトおすすめランキング
1位:GEXクリアLEDフラッティ
ルーメンとケルビン
- ルーメン:130lm
- ケルビン:6800K
GEXクリアLEDフラッティの相場
- 1000円
GEXクリアLEDフラッティの評価
GEXクリアLEDフラッティは約15cmの幅があり、水槽の蓋の上に直接置くか、水槽フレームに固定することが可能です。20cm幅の水槽で使用すると、1つの照明だけでは光量が足りないと思うかもしれません。しかし、このLEDライトは1000円以下で買えることもあり、2つ設置すれば光量不足は解決できます。
2位:水作 ライトアップ150
ルーメンとケルビン
- ルーメン:220lm
- ケルビン:8,500K
水作 ライトアップ150の相場
- 1700円
水作 ライトアップ150の評価
水作ライトアップシリーズの中で最もコンパクトなモデルです。LEDライトの幅が15cmと小さいながらも、水草の育成には必要な光量発揮します。しかし、レイアウトによってはやや暗く感じる部分ができてしまうことがあります。
奥行きが20cmあるときは、照明の配置を慎重に考える必要があります。価格が2,000円を下回るため、初心者向けの選択肢として最適です。
3位:コトブキ工芸 フラットLED SS 2032
ルーメンとケルビン
- ルーメン:190lm
- ケルビン:不明
コトブキ工芸 フラットLED SS 2032の相場
- 2030円
コトブキ工芸 フラットLED SS 2032の評価
190lmという数値は、20cm水槽向けのLEDライトとしては充分な性能です。
コトブキ工芸 フラットLED SS を直視すると目が眩むほどの強さです。このLEDライトは、20cm幅の水槽に最適化されているため、まさに20cm水槽で失敗しないためのライトと言えます。
4位:コトブキ工芸 ミニLED ビーンズ
ルーメンとケルビン
- ルーメン:1,70lm
- ケルビン:不明
コトブキ工芸 ミニLED ビーンズの相場
- 1700円
コトブキ工芸 ミニLED ビーンズの評価
ミニLEDビーンズはコンパクトでありながらRGBライトで作られているので、水草の発色や魚の体色をとても綺麗に見せることができます。
高さのある水槽では低床まで照らすほどのパワーがなく、若干の暗さを感じられるかもしれません。強い光を求めるグロッソスティグマなどを育てるときは低床を厚くすることで改善できますが、ニューラージパールグラスのような誰でも育てやすい水草の時は特に高さを意識しなくても使うことができます。
5位:ニッソー LEDライトスマートタッチ300
ルーメンとケルビン
- ルーメン:不明
- ケルビン:不明
ニッソー LEDライトスマートタッチ300の相場
- 1850円
ニッソー LEDライトスマートタッチ300の評価
ニッソー LEDライトスマートタッチ300はライト部分が幅20cmなので20cm水槽との相性は抜群です。ルーメンやケルビンの数値は記載がありませんが、搭載されているLEDの数は十分で、20cm水槽に設置する分には明るは合格点です。
ただし、ライトのアームが固定されているため、手前や奥を都合よく照らすことができない欠点があります。レイアウトによっては使いづらくてダメだったということもあるので利便性の高い1位のフラッティや水作ライトアップを起用することをおすすめします。
6位:GEX ジェックス CLEAR LED Pittera(ピテラ)
ルーメンとケルビン
- ルーメン:130lm
- ケルビン:10,000K
GEX ジェックス CLEAR LED Pitteraの相場
- 1900円
GEX CLEAR LED Pitteraは20cm水槽を照らす分にはぴったりなライトですが、高い光量を必要とする水草を育てるときは力不足に感じることがあります。
ピテラは元々ボトリウムをしている人に好まれるライトなので、隅々まで照らしたい四角形の水槽とはそこまで相性が良いとは言えません。120度の照射角度はフラッティと同等ですが、照らされる範囲にはある程度の偏りがあるように感じます。
ピテラの形状はスポットライトに近く、フレーム位置に対して設置する場所を選びやすいため、外掛けフィルターとの位置取り合戦をしないで済むのがメリットです。
7位:GEX クリアLED エコリオ アーム カラー
ルーメンとケルビン
- ルーメン:120lm
- ケルビン:不明
GEX クリアLED エコリオ アーム カラーの相場
- 2200円
GEX クリアLED エコリオ アーム カラーの評価
GEX クリアLED エコリオ アーム カラーは2019年から販売されているライトでピテラやフラッティ、コトブキLEDビーンズらと比べると下位互換と言わざるを得ません。
とはいえGEXクリアLED エコリオアームカラーは17cm幅のライトなため、全体を照らすには十分です。価格は2000円を超えて販売されていることが多いため、コスパも微妙ですが、古くからアクアユーザーに親しまれてきた実績はあるので大きなハズレ商品とはならないので、アクアショップにこれしかないといった場合は選んでも良いでしょう。
8位:GEX クリアLED POWER X 2030
ルーメンとケルビン
- ルーメン:300lm
- ケルビン:8,000K
GEX クリアLED POWER X 2030の相場
- 3,300円
GEX クリアLED POWER X 2030の評価
GEXのクリアLED POWER X 2030は、20cm用のハイパワーモデルで、明るさは圧倒的です。
これ一つでも微妙な影も気にならないほどの照明力を持っています。しかしながら、ライトの価格は20cm水槽ライトに対しては高めの3,300円〜となっています。パフォーマンス自体は確かに優れているのですが、他のライトに比べてコストが高いと感じる方もいるかもしれません。
一方でこの製品は非常に人気が高く、購入後の状態が良ければフリマアプリで20〜30%引きで売却することも可能です。そのため、将来的に水槽を手放すか、アップグレードを検討しているなら、このGEX クリアLED POWER X 2030を選ぶのも一考の価値があります。
9位:GEXクリアLEDリーフグロー
ルーメンとケルビン
- ルーメン:600lm
- ケルビン:10,000K
GEXクリアLEDリーフグローの相場
- 3,100円
GEXクリアLEDリーフグローの評価
30cm水槽でも使用可能なほどの明るさを放つLEDライトです。
動きを自由に変えられるフレキシブルアームを備えたスポットライトなので20cm水槽だけでなく、ボトルアクアリウムでも使用することができます。また、水槽フレームに設置せずに使用することもできるので、外掛けフィルターとのスペース争いを回避できるというメリットがあります。
リーフグローの後継機であるリーフグローEXの登場によって価格は5000円台から3000円台まで引き下がりました。いわゆる型落ち品ですが、用途が多い商品なので3000円前後で売られている場合はまだまだお買い得なライトです。
10位:GEXクリアLEDリーフグローEX
ルーメンとケルビン
- ルーメン:600lm
- ケルビン:10,000K
GEXクリアLEDリーフグローEXの相場
- 6,600円
GEXクリアLEDリーフグローEXの評価
GEXクリアLEDリーフグローの後継モデルで光量は2倍です。
高さ30cmがハイタイプ水槽でも、低床までしっかり照らすことができます。従来のリーフグローと同じく自由に変形できるフレキシブルアームを備えているので、水槽フレーム取り付けなくても水槽を照らすことができます。
これにより外掛けフィルターと設置場所の奪い合いをせずに済むメリットがあります。
水草が育つ30cm水槽ライトおすすめランキングの評価基準
水草が育つかどうか
水槽ライトは海外メーカー、日本メーカーを合わせ、かつ20cm水槽に対応する小型LEDライトを合計すると40種類以上は存在します。
しかし、水草が育つかどうか、綺麗に見えるかは使ってみないと分かりません。アクラボでは水草をきちんと育てられる事実確認をしています。
ライトのコストパフォーマンス
水草を健康に育てるには1日に8時間〜10時間以上の光を当てることが求められます。
LEDライトの寿命は約1年〜1年半程度を思うのが妥当です。特に強い光を必要としない陰性水草は、2年以上経過したLEDライトを使っても成長します。
それに対して、ロタラHraやマクランドラ、ルドヴィジアなどの美しい赤い発色を求める種類の水草は、成長に問題が見られたら新しいライトを用意することをおすすめします。
このランキングでの評価は、LEDライトの平均寿命を考慮したときに買い換えた時の費用負担も考慮しています。
20cm水槽ライトおすすめランキングによくある質問
ワンサイズ小さいのが欲しい人は