ボララスメラーは小型の淡水魚で、ボルネオ島に分布しています。
成体のサイズは最大で2cm程度と非常に小さいため、混泳は食べられないように注意すべきです。酸性の水と低硬度の環境を好むので日本の水道水では少し飼育が難しいかもしれません。
ボララスメラーの体色は非常に魅力的で、入荷直後は薄いオレンジ色にひしゃげた黒斑が見られます。しかし、安定した環境で飼育することで、体全体が赤に近いオレンジ色に変わり、黒斑とのコントラストが際立つ美しい魚になります。
この記事ではボララスメラーの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。
ボララスメラーの飼育難易度と寿命
飼育難易度 | 寿命 |
---|---|
2年~3年 | |
大きさ | 水質 |
1.5cm〜2cm | PH: 4.0~7.0 GH:0~9 |
水温 | 水槽サイズ |
20度〜28度 | 幅20cm水槽〜 |
ボララスメラーの寿命
ボララスメラーの寿命は2年〜3年です。
しかし、水質変化が多い環境や好みの水質にマッチしていないと早く寿命を迎えてしまうことがあります。
ボララスメラーの飼い方
飼育環境を用意する(推奨水量は10L以上)
水量に余裕を持たせることが大切
ボララスメラーは体長が2cm程度にまでしか大きくならず、止水域を好むような遊泳力の弱い魚です。幅20cm水槽でも単独飼育ができますが、幅20cm程度の水槽からでも飼育し始めることができます。
エアレーション(ブクブク)を用意する
水草水槽であればエアレーションがなくても飼育はできますが、魚しかいないタンク水槽ではエアレーションがあった方が弱らせたりストレスを与えることがないのでおすすめです。
夏場の水温が上がりやすい環境ではエアレーションをした方が酸欠による死亡を防ぐことができます。
水質はPH4.0~7.0
ボララスメラーは弱酸性よりの軟水を好む魚なため、水質をキープするのはなかなか難しいです。
日本の水道水は中性(PH7.5〜)のところが多いので、ソイルや流木でレイアウトを固めてあげる必要があります。また、軟水を維持するためにもカチオンフィルターやイオン交換樹脂を使った濾過材を使用するといった工夫も必要です。
水合わせをしてから水槽に入れる
ボララスメラーを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。
魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。
丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。
したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グリーンファイヤーテトラを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。
水合わせの流れ
フロー | やること | 放置時間 |
---|---|---|
1 | 購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる | 30分 |
2 | 袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる | 30分 |
3 | 魚だけを水槽に移して完了 | おわり |
水流は強すぎない方が良い
ボララスメラーは止水域を好み、物陰に隠れたり、いたるところで停止して餌を探す仕草が見られます。
水流が強いと泳ぐのに必死になってしまい、体力を消耗して弱ってしまいます。水槽に対して流水量の多いフィルターを使う場合、排水口にはリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うべきです。
餌やりの頻度は1日1回
餌やりの頻度は1日1回与える必要があります。
ボララスメラーの混泳相性
カラシンなど | プレコ |
エビ | コリドラス |
エンゼルフィッシュ | グラミーアピストグラマ |
スネークヘッド | ポリプテルス |
ボララスメラーが1.5cm〜2cmとかなり小さいため、4cmを超える魚には食べられるリスクがあります。
ボララスメラーの餌
ボララスメラーはブラインシュリンプやタマミジンコなど小さい餌を好んで食べます。切り刻んだイトメやアカムシ、砕いたフレークを食べる傾向にあります。