チェッカーボード・シクリッド(Dicrossus filamentosus)は、その名前が示すように、体に規則正しく並んだ四角いブロッチ状の黒斑が特徴的な魚です。これらの模様はチェッカーボード(チェス盤)のように見えるため、その名が付けられました。
さらに、赤と青の小さな点が並んでおり、小型シクリッドの中でも特に美しいとされています。雄の尾鰭はライアテール状に伸長し、その美しさは成魚になると一層際立ちます。
この記事ではチェッカーボード・シクリッドの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。
チェッカーボード・シクリッドの飼育難易度と寿命
飼育難易度 | 寿命 |
---|---|
3年~5年 | |
大きさ | 水質 |
7.5〜10cm | PH: 4.5~7.0 GH:~1 |
水温 | 水槽サイズ |
26度〜30度 | 幅45cm水槽〜 |
チェッカーボード・シクリッドの寿命
チェッカーボード・シクリッドの寿命は3年〜5年です。
しかし、水質変化が多い環境や好みの水質にマッチしていないと早く寿命を迎えてしまうことがあります。
チェッカーボード・シクリッドの飼い方
飼育環境を用意する(推奨水量は24L以上)
水量に余裕を持たせることが大切
チェッカーボード・シクリッドは体長が雌は10cmクラス、雄でも8cm程度まで大きくなるので幅30cmの水槽ではかなり窮屈に感じます。30cm水槽で飼育するなら最低でも奥行き30cmを確保して多めの水量を確保できるようにしましょう。
エアレーション(ブクブク)を用意する
水草水槽であればエアレーションがなくても飼育はできますが、魚しかいないタンク水槽ではエアレーションがあった方が弱らせたりストレスを与えることがないのでおすすめです。
夏場の水温が上がりやすい環境ではエアレーションをした方が酸欠による死亡を防ぐことができます。
水質はPH4.5~7.0
チェッカーボード・シクリッドは弱酸性で軟水を好む魚なため、水質をキープするのはなかなか難しいです。
日本の水道水は中性(PH7.5〜)のところが多いので、ソイルや流木でレイアウトを固めてあげる必要があります。また、軟水を維持するためにもカチオンフィルターやイオン交換樹脂を使った濾過材を使用するといった工夫も必要です。
水合わせをしてから水槽に入れる
チェッカーボード・シクリッドを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。
魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。
丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。
したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グリーンファイヤーテトラを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。
水合わせの流れ
フロー | やること | 放置時間 |
---|---|---|
1 | 購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる | 30分 |
2 | 袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる | 30分 |
3 | 魚だけを水槽に移して完了 | おわり |
水流は強すぎない方が良い
チェッカーボード・シクリッドは止水域を好み、物陰に隠れたり、いたるところで停止して餌を探す仕草が見られます。
水流が強いと泳ぐのに必死になってしまい、体力を消耗して弱ってしまいます。水槽に対して流水量の多いフィルターを使う場合、排水口にはリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うべきです。
餌やりの頻度は1日1回
餌やりの頻度は1日1回与える必要があります。
チェッカーボード・シクリッドの混泳相性
カラシンなど | プレコ |
エビ | コリドラス |
エンゼルフィッシュ | グラミーアピストグラマ |
スネークヘッド | ポリプテルス |