鼻血は日常的に起こり得る現象ですが、頻繁に発生する場合は注意が必要です。特に、鼻を強くかむ、鼻の穴をいじる、空気の乾燥などが原因で起こることが多いです。しかし、アレルギー性鼻炎や蓄膿症、高血圧、血液疾患など、深刻な病気が隠れている可能性もあります。正しい鼻血の止め方を知り、対処することが大切です。改善しない場合や他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
鼻をかむとティッシュに毎日血がつく原因
鼻を強くかみすぎている
毎日のようにティッシュに血がつく場合、鼻を強くかみすぎていることが原因かもしれません。鼻の粘膜は非常にデリケートで、強い圧力によって容易に傷つけられます。特に風邪をひいた時や花粉症の季節には、鼻をかむ回数が増えがちです。しかし、力を入れすぎると粘膜を傷つけ、出血を引き起こす原因となります。鼻をかむ際は、やさしく、できるだけ圧力を分散させるよう心がけましょう。
鼻の穴をいじって粘膜が傷ついている
鼻をいじる癖がある方も、鼻血の原因となり得ます。無意識のうちに鼻の穴を触ることで、粘膜に微小な傷がつき、それが出血につながることがあります。また、鼻毛を抜く行為も同様に粘膜を傷つける原因となるため、避けるべきです。鼻のケアは慎重に行い、粘膜を守ることが重要です。
空気が乾燥している
空気の乾燥も鼻血の一因です。特に冬場の暖房が効いた部屋や、夏場のエアコンによる乾燥は、鼻の粘膜を乾燥させ、脆弱にします。乾燥した粘膜は、わずかな刺激で出血しやすくなります。室内の湿度を適切に保つ、加湿器の使用、水分をこまめに取るなどして、粘膜を健康に保ちましょう。
ほぼ毎日に鼻血が出る時に考えられる病気
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンに反応して起こる炎症で、頻繁な鼻血の原因となることがあります。アレルギー反応により鼻の粘膜が腫れ、敏感になるため、少しの刺激で出血しやすくなります。
蓄膿症
蓄膿症は、副鼻腔に炎症が起こり、膿が溜まる病気です。この状態が続くと、鼻の粘膜が常に刺激され、鼻血が出やすくなります。また、蓄膿症は頭痛や顔の圧迫感などの症状を伴うことが多いです。
高血圧
高血圧は、血管に常に高い圧力がかかる状態を指し、これが原因で鼻の血管が破裂しやすくなります。特に、急激な血圧の上昇は鼻血を引き起こすリスクを高めます。
血液疾患
血液の凝固に関わる疾患や、血小板の数や機能に異常がある場合、鼻血が頻繁に起こることがあります。これらの病気は、体内での出血を止める機能が低下しているため、小さな傷からも出血しやすくなります。
頻繁に鼻血が出る時の対処方法
正しい鼻血の止め方(前傾姿勢を取る、鼻の根元を押さえるなど)
鼻血が出た時は、慌てずに正しい対処法を行いましょう。まずは、前傾姿勢をとり、鼻の根元をやさしく圧迫します。この時、頭を後ろに傾けると血液が喉に流れ込むため、前傾姿勢が推奨されます。圧迫は5分程度続け、その間に出血が止まらない場合は、医療機関を受診することが重要です。
頻繁に鼻血が出ることを放置するリスク
貧血になるリスクがある
頻繁に鼻血が出ると、体内の鉄分が失われ、貧血を引き起こすリスクがあります。貧血は、疲れやすさ、息切れ、頭痛などの症状を引き起こし、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
隠れた病気の可能性がある
頻繁な鼻血は、上記で述べたような病気のサインである可能性があります。特に、改善しない場合や他の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診し、原因を明らかにすることが大切です。
まとめ:医療機関を受診すべき
鼻血は多くの場合、軽度のものですが、頻繁に発生する場合や、止まりにくい場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。自己判断せず、専門の医療機関で適切な診断を受けることが重要です。早期発見、早期治療により、健康な日常生活を保つための第一歩となります。