ボララス・ブリジッタエ、別名チリ・ラスボラは、コイ科に属する小型の淡水魚です。
この種は東南アジア、特にインドネシアのボルネオ島原産です。鮮やかな赤色と小さな体サイズ(通常、最大長さは約2センチメートルにしかなりません)が特徴で、そのため水族館での取引では人気があります。
柔らかく酸性の水を好み、低光照射と植生が密集したブラックウォーターの生息地によく見られます。
この記事ではボララス・ブリジッタエの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。
ボララス・ブリジッタエの飼育難易度と寿命
飼育難易度 | 寿命 |
---|---|
4年~8年 | |
大きさ | 水質 |
1.5cm〜2cm | PH: 4.0~7.0 GH:1~10 |
水温 | 水槽サイズ |
20度〜28度 | 幅20cm水槽〜 |
ボララス・ブリジッタエの寿命
ボララス・ブリジッタエの寿命は4年〜8年です。
しかし、水質変化が多い環境や好みの水質にマッチしていないと早く寿命を迎えてしまうことがあります。
ボララス・ブリジッタエの飼い方
飼育環境を用意する(推奨水量は10L以上)
水量に余裕を持たせることが大切
ボララス・ブリジッタエは体長が2cm程度にまでしか大きくならず、止水域を好むような遊泳力の弱い魚です。幅20cm水槽でも単独飼育ができますが、幅20cm程度の水槽からでも飼育し始めることができます。
エアレーション(ブクブク)を用意する
水草水槽であればエアレーションがなくても飼育はできますが、魚しかいないタンク水槽ではエアレーションがあった方が弱らせたりストレスを与えることがないのでおすすめです。
夏場の水温が上がりやすい環境ではエアレーションをした方が酸欠による死亡を防ぐことができます。
水質はPH4.0~7.0
ボララス・ブリジッタエ弱酸性よりの軟水を好む魚なため、水質をキープするのはなかなか難しいです。
日本の水道水は中性(PH7.5〜)のところが多いので、ソイルや流木でレイアウトを固めてあげる必要があります。また、軟水を維持するためにもカチオンフィルターやイオン交換樹脂を使った濾過材を使用するといった工夫も必要です。
水合わせをしてから水槽に入れる
ボララス・ブリジッタエを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。
魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。
丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。
したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グリーンファイヤーテトラを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。
水合わせの流れ
フロー | やること | 放置時間 |
---|---|---|
1 | 購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる | 30分 |
2 | 袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる | 30分 |
3 | 魚だけを水槽に移して完了 | おわり |
水流は強すぎない方が良い
ボララス・ブリジッタエは止水域を好み、物陰に隠れたり、いたるところで停止して餌を探す仕草が見られます。
水流が強いと泳ぐのに必死になってしまい、体力を消耗して弱ってしまいます。水槽に対して流水量の多いフィルターを使う場合、排水口にはリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うべきです。
餌やりの頻度は1日1回
餌やりの頻度は1日1回与える必要があります。
ボララス・ブリジッタエの混泳相性
カラシンなど | プレコ |
エビ | コリドラス |
エンゼルフィッシュ | グラミーアピストグラマ |
スネークヘッド | ポリプテルス |
ボララス・ブリジッタエが1.5cm〜2cmとかなり小さいため、4cmを超える魚には食べられるリスクがあります。
ボララス・ブリジッタエの餌
ボララス・ブリジッタエはブラインシュリンプやタマミジンコなど小さい餌を好んで食べます。切り刻んだイトメやアカムシ、砕いたフレークを食べる傾向にあります。