パラドックスフィッシュの飼い方と寿命・食べる餌・混泳・大きさ

パラドックス・フィッシュの飼育方法

パラドックスフィッシュは2.5cm〜3cm程度にしか育たないトゲウノの仲間です。淡水魚なので自宅でも飼育できるとあってかなりマイナーな熱帯魚です。

体が小さく、口も小さいため、餌はブラインシュリンプやタマミジンコなどを好み、水質も軟水を好む繊細な魚です。

餌の特性やサイズから他の観賞魚との混泳が難しい一面があります。

この記事ではパラドックスフィッシュの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。

記事の要点

パラドックスフィッシュの飼育難易度と寿命

パラドックス・フィッシュの大きさ
飼育難易度寿命
熱帯魚の育成難易度13年~5年
大きさ水質
2.5cm〜3cmPH:5.5〜7.0
GH:0~5
水温水槽サイズ
20度〜27度幅20cm水槽〜

パラドックス・フィッシュの体の大きさと特徴

パラドックス・フィッシュは南東アジア原産で、特にタイからの報告があります。

その体の大きさは非常に小さく、最大でも全長2.5cmから3cmにしかなりません。そのため、20cm水槽でも飼育可能です。また、パラドックス・フィッシュは非常に静かでゆっくりと動く魚なので水流の強い環境を好みません。

雄と雌は容易に見分けることができ、雄は背鰭、腹鰭、尾鰭に広い明るい縁取りがあります。また、繁殖期には雌が腹部周辺で明らかに膨らみます。

パラドックス・フィッシュの寿命

パラドックス・フィッシュの寿命は3年〜5年です。
しかし、水質変化が多い環境や好みの水質にマッチしていないと早く寿命を迎えてしまうことがあります。パラドックス・フィッシュは口が小さいため、ブラインシュリンプやミジンコを好みます。

パラドックス・フィッシュの推奨コミュニティ数

パラドックス・フィッシュは温厚な魚なため、他の魚と一緒に飼うことができます。

しかし、その小さなサイズと静かな性格のため、周りに対して攻撃的な魚や大型の魚との混泳はできません。また、パラドックス・フィッシュは群れを作ることはありませんが、同じ種類を2〜3匹入れておくことをおすすめします。

パラドックス・フィッシュの飼い方

飼育環境を用意する(推奨水量は12L以上)

水量に余裕を持たせることが大切

パラドックス・フィッシュは体長が3cm程度にまでしか大きくならず、止水域を好むような遊泳力の弱い魚です。幅20cm水槽でも単独飼育ができますが、幅20cm程度の水槽からでも飼育し始めることができます。

水量12Lは幅30cm:奥行20cm:高さが25cmの水槽などが挙げられます。

エアレーション(ブクブク)を用意する

水草水槽であればエアレーションがなくても飼育はできますが、魚しかいないタンク水槽ではエアレーションがあった方が弱らせたりストレスを与えることがないのでおすすめです。

夏場の水温が上がりやすい環境ではエアレーションをした方が酸欠による死亡を防ぐことができます。

水質はPH5.5~7.0

パラドックス・フィッシュ弱酸性よりの軟水を好む魚なため、水質をキープするのはなかなか難しいです。

日本の水道水は中性(PH7.5〜)のところが多いので、ソイルや流木でレイアウトを固めてあげる必要があります。また、軟水を維持するためにもカチオンフィルターやイオン交換樹脂を使った濾過材を使用するといった工夫も必要です。

水合わせをしてから水槽に入れる

パラドックス・フィッシュを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。

魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。

丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。

したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グリーンファイヤーテトラを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。

水合わせの流れ

フローやること放置時間
1購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる30分
2袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる30分
3魚だけを水槽に移して完了おわり

水流は強すぎない方が良い

水流

パラドックスフィッシュは止水域を好み、物陰に隠れたり、いたるところで停止して餌を探す仕草が見られます。

水流が強いと泳ぐのに必死になってしまい、体力を消耗して弱ってしまいます。水槽に対して流水量の多いフィルターを使う場合、排水口にはリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うべきです。

餌やりの頻度は1日1回

餌やりの頻度は1日1回与える必要があります。

パラドックス・フィッシュの混泳相性

カラシンなどプレコ
エビ コリドラス
グラミー
エンゼルフィッシュ
アピストグラマ
スネークヘッドポリプテルス

パラドックス・フィッシュはサイズが2.5cm〜3cmとかなり小さいため、4cmを超える魚には食べられるリスクがあります。また、遊泳力はそこまで高くないので餌の食いつきの早いテトラ系などのカラシンとの混泳も場合によってはできません。

パラドックス・フィッシュの餌

イトメアカムシ
ブラインシュリンプ

パラドックス・フィッシュはブラインシュリンプやタマミジンコなど小さい餌を好んで食べます。切り刻んだイトメやアカムシも食べる傾向にあります。

パラドックス・フィッシュの飼育によくある質問

パラドックス・フィッシュは他の魚と一緒に飼うことができますか?

パラドックス・フィッシュは温和な性格で、原則として他の魚を攻撃したり邪魔しません。ただし、餌が生き餌を好む傾向にあり、食べるスピードも早くないので、餌の管理の関係上、他の魚と混泳させるのは向かない傾向にあります。

パラドックス・フィッシュはフレークを食べますか?

パラドックス・フィッシュは基本的に人口餌を食べてくれる個体は少ないと思うべきです。ブラインシュリンプやタマミジンコなどを与えるのがベストです。

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執筆・監修者

メダカ、金魚、熱帯魚、水草、アクア用品、飼育に関するノウハウを調査検証して情報発信をするアクアリウム専門メディアです。

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