バジスバジスは一般サイズで3cm〜4cm程度に育ち、スネールを積極的に食べてくれることから、水槽内のメンテナンスフィッシュとして人気の高い熱帯魚です。
バジスバジスはメンテナンスフィッシュであるものの、レイアウトの場所ごとに体色が変化し、青いヒレが魅力的な一面もあります。
アカムシを基本とする食性なので、餌の保管問題で悩むところはありますが、単独飼育もできるので初心者でも慣れれば飼いやすいです。
この記事ではバジスバジスの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。
バジスバジスの飼育難易度と寿命
バジスバジスは古くから色が変化することからカメレオンフィッシュと呼ばれる熱帯魚です。バジスバジスのオスは真っ黒な体色から美しい青い色になります。大きさは3cm〜4cm程度が一般的ですが、餌が豊富で大きな水槽では5cm程度まで大きくなることもあります。
飼育難易度 | 寿命 |
---|---|
3年~4年 | |
大きさ | 水質 |
3cm〜4cm | PH:5.5〜7.0 GH:10~20 |
水温 | 水槽サイズ |
20度〜26度 | 幅20cm水槽〜 |
バジスバジスの寿命は3年程度
バジスバジスの寿命は3年程度です。餌をしっかりと与え、水質もコロコロ変わらない環境であれば3年以上生きることも珍しくありません。
バジスバジスはスネールキラー
バジスバジスは肉食系の強い熱帯魚なので、フレークなどの人工餌を好んで食べる個体は少ないです。しかし、スネールを主食として食べる個体は多いので数層内に発生するスネールといった小さい貝の撲滅には非常に重宝します。
さらに、バジスバジスは温厚な魚なので、ブリジッタエなどの1.5cm程度にしかならない小型魚でない限りは襲って食べたりすることはありません。
ネオンテトラなど3cm前後の熱帯魚との混泳がしやすいのでスネールキラーとして重宝します。
バジスバジスのオスとメスの違い
バジスバジスのオスとメスは体色で見分けることができます。
バジスバジスのメスはビックリするほど地味な色をしていて、バジスバジスのオスしか見たことない人は、これが本当にバジスバジスなのかと疑うほどです。
一方でオスは繁殖になるほどヒレの青さが増して体色が真っ黒になることがあります。
バジスバジスの飼い方
飼育環境を用意する(推奨水量は12L以上)
水量に余裕を持たせることが大切
バジスバジスは体長が3.5cm~4cm程度にまでしか大きくならず、ビュンビュン泳ぐような魚ではないため、そこまで大きい水槽を用意しなくても飼育できます。幅20cm水槽でも単独飼育ができますが、幅30cm程度の水槽から飼育し始めるのが初心者にはおすすめできます。
エアレーション(ブクブク)を用意する
水草水槽であればエアレーションがなくても飼育はできますが、魚しかいないタンク水槽ではエアレーションがあった方が弱らせたりストレスを与えることがないのでおすすめです。
水質はPH5.5~7.0
バジスバジスは弱酸性よりの水質を好むので低床は砂利よりもソイルを敷いてPHを下げる工夫をしてあげると良いでしょう。
日本の水道水は中性(PH7.5〜)のところが多いので、ソイルや流木でレイアウトを固めてあげることで理想的な環境を用意しやすいです。
水換えをするときはPH降下材を使用して水質変化が過剰に起きないようにすることも大切です。
水合わせをしてから水槽に入れる
バジスバジスを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。
魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。
丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。
したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グリーンファイヤーテトラを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。
水合わせの流れ
フロー | やること | 放置時間 |
---|---|---|
1 | 購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる | 30分 |
2 | 袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる | 30分 |
3 | 魚だけを水槽に移して完了 | おわり |
水流は強すぎない方が良い
バジスバジスは止水域を好み、物陰に隠れたり、いたるところで停止して餌を探す仕草が見られます。
水流が強いと泳ぐのに必死になってしまい、体力を消耗して弱ってしまいます。水槽に対して流水量の多いフィルターを使う場合、排水口にはリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うべきです。
餌やりの頻度は1日1回以下でもOK
餌やりの頻度は1日1回以下でも問題ありません。
バジスバジスは肉食性の魚なため、アカムシがメインになることが多いですが、アカムシを多くあげすぎると水が汚れやすく、コケの発生や黄ばみ、白濁りといった原因になります。
バジスバジスの混泳相性
カラシン | プレコ |
エビ | コリドラス |
エンゼルフィッシュ | グラミーアピストグラマ |
スネークヘッド | ポリプテルス |
バジスバジスは小さなエビは捕食することがあります。また、ヤマトヌマエビといった大きなエビでも食べることはありませんが、抱卵した時に卵を狙って食べにいくことがあります。
アピストグラマといったスズキ目の魚はバジスバジスと競合することがあるため、繁殖期や水槽内テリトリーではしばし攻撃し合う姿が見られます。混泳は積極的にすべきではないです。
スネールは餌になる
害虫の1つであるスネールを捕食してくれるため、スネールが豊富ある水槽では重宝します。一方でレッドラムズホーンやアップルスネールといった飼育を楽しむ貝類も捕食の対象になるため、混泳はできないと思った方が良いです。
バシズバジスの餌
イトメやアカムシといった肉感のある餌を好んで食べます。
乾燥アカムシを食べる個体も稀にいますが、基本的には沈下するイトメや冷凍アカムシを好むので乾燥アカムシを食べてくれないことがほとんどです。
乾燥アカムシを食べてくれる個体は非常に飼育がしやすいので実質当たりのようなものです。