グラスブラッドフィンの飼育・寿命や大きさ雄雌の違いを解説

グラスブラッドフィン

グラスブラッドフィン(学名:Prionobrama filigera)は、透明な体と赤いヒレが特徴的な熱帯魚です。体長は約6cm程度で、オスとメスは外見が非常によく似ています。

グラスブラッドフィンは群れをなす魚で、少なくとも7匹以上を一緒に飼うことが推奨されています。

この記事ではグラスブラッドフィンの飼育に必要なものや環境づくり、飼育するまでの流れ、餌、餌やりの頻度、混泳相性などを掲載しているので参考にご覧ください。

記事の要点

グラスブラッドフィンの飼育概要

グラスブラッドフィンは、透明な体と赤いヒレを持つ美しい魚です。学名はPrionobrama filigeraで、この名前はギリシャ語の「Prion」(ノコギリ)と古フランス語の「onos」(ブリーム、魚の一種)から来ています。また、「filigera」は長い尾びれを意味しています。

飼育難易度寿命
熱帯魚の育成難易度23年~5年
大きさ水質
5cm〜6.5cmPH:5.0〜7.5
GH:10~18
水温水槽サイズ
20度〜28度幅30cm水槽〜

グラスブラッドフィンの寿命は3年程度

グラスブラッドフィンの寿命は3年〜5年とされています。グラスブラッドフィンは丈夫な魚で、適切な環境が用意されれば、長生きする可能性があります。

グラスブラッドフィンの大きさ

両方の性別とも、全長で約6センチメートルに成長します。グラスブラッドフィンは、非常に魅力的な群れをなす魚で、その透明な体と赤いヒレが特徴的です。

グラスブラッドフィンのオスメスの違い

オスとメスはほとんど同じように見えますが、メスはお腹が少し太くなり、繁殖期には特に大きな差が現れます。オスは健康で快適な環境にいると、尾びれに黒い縞が現れます。

グラスブラッドフィンの飼い方

飼育環境を用意する(推奨水量は24L以上)

水量に余裕を持たせることが大切

グラスブラッドフィンは体長が5cm~6cm程度にまで成長するため、水量が少ないと遊泳スペースの確保ができなかったり、水が早く汚れてしまいます。

水槽のサイズは30cm水槽から飼育はできますが、水量は24L以上あることが望ましいです。

水量24Lは幅:奥行:高さが30cmの水槽などが挙げられます。

エアレーション(ブクブク)を用意する

グラスブラッドフィンを複数飼育する時や他の魚と混泳させるときはエアレーションによる酸素供給も必要です。水草水槽では水草が酸素を出すことから水温調整さえすればエアレーションが不要な場合がありますが、ブクブクをしていた方が魚が弱ったり病気になるリスクを下げることができます。

また、水草水槽であってもエアレーションは有効で、油膜の除去やco2過多の防止もできます。

水質は弱酸性〜中性(PH5~7.5)にする

グラスブラッドフィンが好む飼育環境は弱酸性よりの水質PH5.0〜PH7.5です。PHはPHメーターや測定紙を使って計測します。

日本の水道水はPH7.0前後のところが多いですが、地域の水道水によってはPHが高すぎるところもあります。したがって、水作りできるようになることも大切です。

PHを下げるにはソイルや流木をレイアウトに使用したり、PH降下剤を使用するといった方法が挙げられます。

水合わせをしてから水槽に入れる

グラスブラッドフィンを購入してすぐに水槽に入れるのは危険です。

魚は水質のPHや温度変化に敏感で、元いた場所と新しい場所の水質(PH)や水温に差があるとショックを起こして死んでしまうことがあります。

丈夫な魚であってもPHや温度の変化でPHショックや病気になって死ぬリスクは高く、水槽に導入して1日〜2日は以上がないように思えても数日後に突然死してしまうことも珍しくありません。

したがって、早く水槽に入れて鑑賞したい気持ちを抑えて、グラスブラッドフィンを水合わせをしてあげてから水槽に入れてあげるようにしましょう。

水合わせの流れ

フローやること放置時間
1購入した時の水が入った袋のまま水槽に浮かべる30分
2袋に小さなを開けて水槽の水を少し入れる30分
3魚だけを水槽に移して完了おわり

水流は強すぎない方が良い

水流

グラスブラッドフィンは水流に逆らって泳ぐ姿も見られますが、水流が常に強い状態だと休むことができず、体力を消耗し弱ってしまいます。

元気いっぱいに泳いでいるというのは単に流されまいと必死な可能性があります。止水域といって水流のない場所も水槽内に作ってあげる必要があります。

大きい水槽は流水量の多いフィルターを使うケースが多いため、排水口はリリィグラスやポピーグラスといった水流を弱めることができる器具を使うようにしましょう。

餌やりの頻度は1日1回でもOK

餌やりの頻度は1日1回でも問題ありません。多くあげすぎると水が汚れやすく、コケの発生や黄ばみ、白濁りといった原因になります。餌を与える量も1分程度で完食できるほどで十分です。また、旅行で家を数日開けたとしても餓死することはありません。

グラスブラッドフィンの混泳相性

カラシンプレコ
エビ コリドラス
グラミー
エンゼルフィッシュ
アピストグラマ
スネークヘッドポリプテルス

グラスブラッドフィンは群れをなす魚で、ストレスなく育てるには少なくとも7匹の魚を飼うことをおすすめします。単独または少ない数で飼うと、恥ずかしがったり、周りに怯えてしばらくの間姿を見せてくれないことがあります。

グラスブラッドフィンは温和な性格で、他の魚を全く邪魔しません。また、エンゼルフィッシュやアピストグラマなどと一緒に飼うのにも十分な大きさです。ただし、同じ水層で速く泳ぐ大きな種は避けるべきです。

グラスブラッドフィンの餌

フレーク顆粒
イトメアカムシ
乾燥アカムシ

浮上する餌を積極的に食べるため、フレークや顆粒餌も問題なく食べます。アカムシやイトメなども積極的に食べるので餌に困ることはありません。

グラスブラッドフィンの飼育によくある質問

グラスブラッドフィンの性格は?

グラスブラッドフィンは温和な性格で、他の魚を全く邪魔しません。また、エンゼルフィッシュやアピストグラマなどと一緒に飼うのにも十分な大きさです。ただし、同じ水層で速く泳ぐ大きな種は避けるべきです。

グラスブラッドフィンは繁殖しやすいですか?

グラスブラッドフィンは特別な水槽で繁殖させることができます。彼らは水中や植物の間に卵を産む傾向がありますが、卵を守ることはありません。繁殖用の水槽には、ジャワモスをたっぷりと入れ、魚が卵を産む場所を用意することが重要です。また、水温を26度〜29度に保ち、pHを6.0〜7.0の間に保つ必要があります。

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執筆・監修者

メダカ、金魚、熱帯魚、水草、アクア用品、飼育に関するノウハウを調査検証して情報発信をするアクアリウム専門メディアです。

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