メダカは雑食性で子育てする習性がないため、口に含めるものは卵であっても全て食べてしまいます。そのため、卵や孵化したばかりのメダカの稚魚も餌の対象になります。
メダカを繁殖させる目的がないなら、生まれた卵は放っておいても良いですが、繁殖させたいのであれば、食べられないようにする対策は必須です。この記事ではメダカが卵を食べてしまう理由や食べられないための対策についてまとめています。
メダカはなぜ産んだ卵を食べるのか
メダカが産んだ卵を食べる行動は、その生存戦略と密接に関連しています。
メダカは産卵期に毎日のように多数の卵を産みますが、子育ての習性は持っていません。自然界では、多くの卵を産むことで、一部が成長する可能性を高めています。
しかし、狭い水槽内では、メダカが卵と長期間、近くにいるため産んだ卵であっても卵を餌として認識し、食べてしまうことがあります。
もちろん卵の中には無精卵の卵も存在し、食べてもらった方が良いというケースもありますが、メダカには無精卵、有精卵の区別はつかないので全て食べられてしまう恐れがあります。
メダカが卵を食べないようにする方法
メダカが卵を食べないようにするには、卵を別の水槽に移したり、水草などの障害物を増やすことで卵をみつからりにくくするといった対策が挙げられます。
卵を見つけた時にどうするかの記事も役に立つのでご確認ください。
卵を別の水槽に移す
メダカから卵を守る最も効果的な方法は、卵を隔離することです。産卵後、卵がついている水草や産卵床を別の容器に移し、親メダカから離すことで、卵を安全に保護できます。
水草や産卵床を配置する
広い水槽での飼育や水草の多用は、メダカと卵の遭遇率を減らし、卵が食べられるリスクを低減します。水草が多ければ多いほど、卵が見つかりにくくなり、稚魚も親メダカに食べられにくくなります。
餌を与えて満腹にする
メダカが十分な餌を得ていれば、卵を食べる行動を抑制できる可能性があります。定期的にバランスの良い餌を与え、メダカを満腹に保つことが重要です。
メダカの稚魚は卵を食べるのか?
メダカの稚魚もまた、卵を食べることがあります。特に餌が不足している環境では、稚魚が卵を食べる可能性が高まります。したがって、稚魚にも十分な餌を提供することが重要です。
ただし、メダカの稚魚は口が小さいため、メダカの卵を食べてしまう確率は極めて低いです。1ヶ月ほど経ち1cm以上に育ったメダカは卵を食べてしまう恐れがあります。
補足:メダカの卵を食べてしまう生体
メダカ以外にも、水槽内でメダカの卵を食べる生物が存在します。例えば、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビ類は、メダカの卵を食べる可能性があります。
また、カイミジンコのような生物も、水質の悪化した水槽で発生し、メダカの卵を食べることがあります。これらの生物を飼育する際は、メダカの卵に影響を与えないよう注意が必要です。
卵を食べてしまう生体
- ボウフラ(幼虫)
- ミナミヌマエビ
- ヤマトヌマエビ
- メダカやネオンテトラなどの淡水魚
- カイミジンコ