親メダカが卵を産んでいるのを見つけたら卵と親魚は容器を分ける必要があります。
生まれたメダカの卵を放置したままにしておくと、親魚に食べられてしまったり、水カビにより処分する必要が出てきてしまうかもしれません。
メダカの繁殖成功率を高めるためには、以下の4つのポイントが大切です。
- 卵を親魚とは別の容器に移す
- ブクブクをして酸欠を防ぐ
- メチレンブルーを使用して水カビ防止
- 綺麗な水質を維持
- 無精卵を取って捨てる
メダカの卵を見つけたら?どうするべき?
卵を親魚とは別の容器に移す
メダカの卵を見つけたら孵化〜稚魚を育てるまでの間に見守る専用の容器にうつす必要があります。メダカは子育てをしない雑食の魚なので、自分が産んだ卵や稚魚でも見境なく食べてしまいます。
孵化から稚魚を育てる間の容器は100円ショップで販売されている容器や余ったトロ船、水槽で問題ありません。
メダカの卵はどうやって取ればいい?
産卵床に卵を産み付けているのを確認しているときは産卵床ごと別の容器に移し替えましょう。親メダカに卵がくっついているときは、卵を手で擦るようにとってあげて、別の水槽に入れておきます。
親メダカから卵を取り除くときはお腹を押さず、表面に見えている卵をこするように取ります。お腹を無理に圧迫すると最悪死んでしまうことがあります。
ブクブクをして酸欠を防ぐ
メダカの卵に酸素を送らないと稚魚が育たず死んでしまいます。
ブクブクをすることで卵の生存率が上がり、稚魚が生まれやすくなります。ブクブクは卵のそばでする必要はなく、同じ容器内に設置していれば問題ありません。
メチレンブルーを使用して水カビ防止
メダカの卵は粘着性があり、水カビがつきやすいです。水カビがついてしまうと高確率で卵が死んでしまうので水カビがつかないようにメチレンブルーで薬浴します。
水カビ防止にはメチレンブルーの他にアグテンという魚病薬やカルキ抜きをしない水を使うといった方法が挙げられます。
しかし、アグテンは1日で効果が消えてしまうことがほとんどで、カルキ抜きした水も稚魚が生まれた時とタイミングが合ってしまうと稚魚にダメージがあるため、おすすめできません。
一番はメチレンブルーがおすすめです。メチレンブルーはメダカシーズンの5月〜9月でよく売れる商品なので欠品になるお店も出てきます。繁殖を目指す人はあらかじめ購入しておくことをおすすめします
無精卵を取って捨てる
無精卵は透明で中身のない卵です。メチレンブルー水溶液につけていると無精卵は青く染色しるのですぐに見分けることができます。無精卵は残しておいても孵化しないどころか、放っておくと水質悪化につながって他の卵に悪影響を与えます。
透明で稚魚の目が見えない、触るとすぐに潰れてしまうといった卵は取り除きましょう。
水換えをして綺麗な水質を保つ
水換えは水槽のサイズによって頻度が変わりますが、目安として1週間に1回もしくは2回おこないます。
メダカの卵が孵化する日数と孵化させるコツ
水温20度以上の管理で10日程度で孵化
メダカの稚魚は水温20度以上をキープすることで約10日で生まれます。水温が低すぎると孵化が遅かったり、孵化しないことがあるので水温は20度〜25度をキープしましょう。
日中メダカの卵に光を当てる
メダカの卵を孵化させるなら暗いところで管理するのではなく、明るいところで管理します。LEDライトで照らしたり、日当たりの良いところに置いておくといった工夫が必要です。
メダカの卵を見つけたらする流れまとめ
メダカの卵は、親から食べられるリスクを避けるために、産卵床ごと別のケースに移動させましょう。新しいケースでは、ブクブクを行うことで卵の生存可能性を向上させることが可能です。
週に一度、水の入れ替えを行うことをおすすめします。これはメダカの卵の生存可能性を高めるためです。水を変えるときには、残念ながら生存しなかった卵を取り除くことが重要です。
メダカの卵にも太陽光またはLEDライトを適度に照射することが推奨されます。朝と夜のバランスを考慮し、一日のうち約10時間は光を当てることが理想的です。
水温が20度〜25度で保たれている場合、約10日後に受精卵から稚魚が孵化します。孵化した稚魚は最初の3日間は自分のヨーサック(卵黄嚢)から栄養を得るので、その期間は特別な世話は不要です。しかし、3日経過後にはゾウリムシなどの微細な餌を与えるように心がけましょう。