クレジットカードの利便性は高く、現代の生活に欠かせないものとなっていますが、その反面、使い方を誤ると深刻な財政問題に発展するリスクがあります。特にリボ払いなど、返済が長期化しやすい支払い方法を利用すると、気づかないうちに借金が膨らみ、最終的には自己破産に至るケースも少なくありません。この記事では、実際にクレジットカードの利用で破産した体験談を元に、破産に至った理由やその後の生活の変化について詳しく解説します。これからクレジットカードを利用する方、またはすでに多重債務に悩んでいる方にとって、役立つ情報を提供します。
クレジットカードで破産した体験談
給与と生活費のバランスが崩れて破産した体験
ある方の体験談では、給与と生活費のバランスが崩れた結果、クレジットカードの利用が増加し、破産に至りました。最初は、収入に対して少しずつ生活費が足りなくなる場面が増え、クレジットカードでの支払いが増加しました。その後、カードの利用が常態化し、支払いが困難になり、借金が雪だるま式に膨れ上がりました。
支出を見直す余裕もなく、結局は自己破産を選択せざるを得ませんでした。これにより、信用情報に傷がつき、再びクレジットカードを作るのは非常に困難になりました。この体験から、収入に見合った生活をすることの重要性が強く認識されます。
リボ払いの利用が負担をさらに悪化して破産した体験
リボ払いが破産の一因となることは少なくありません。リボ払いは、毎月の支払いが一定であるため、利用額が見えにくく、借金が膨らみやすいという特徴があります。ある事例では、リボ払いで高額な買い物を繰り返し、最終的に支払い残高が減らない状況に陥りました。
月々の返済額のほとんどが利息に充てられ、元金がほとんど減らないまま、借金だけが増えていくという悪循環に陥ったのです。最終的には、支払いが限界に達し、自己破産を選ばざるを得なくなりました。このケースでは、リボ払いのリスクを理解していなかったことが、大きな問題となりました。
破産後の生活の変化
クレジットカードが使えなくなる
自己破産をすると、ほとんどのクレジットカードが使えなくなります。これは、カード会社が信用情報を基に利用を停止するためです。利用していたクレジットカードは強制解約され、残っているポイントやマイルも失効します。
また、分割払いで購入した商品は、場合によってはカード会社により回収されることもあります。破産後にクレジットカードが使えないのは不便ですが、デビットカードやプリペイドカードなど、他のキャッシュレス決済手段を利用することができます。
クレジットカードが作れなくなる
自己破産後、新たにクレジットカードを作ることは難しくなります。信用情報機関に「事故情報」として登録されるため、信用が失われ、審査に通らなくなります。一般的には、自己破産後5~7年の間はクレジットカードの発行が制限されます。期間が過ぎた後も、審査が厳しくなる場合が多く、特に銀行系のカードは審査基準が高いため、新規作成はさらに難しくなります。この間は、代替手段としてデビットカードや家族カードを利用するのが一般的です。

借り入れができなくなる
自己破産をすると、クレジットカードだけでなく、銀行や消費者金融からの借り入れもできなくなります。信用情報機関に自己破産の記録が残るため、ローンや新規の借り入れの審査に通らなくなります。特に、住宅ローンや自動車ローンのような大きな借り入れは、自己破産から数年経過しても、信用情報が回復するまで難しい場合が多いです。このため、破産後の生活は現金中心になり、計画的な生活設計が必要となります。